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企画責任より

新人公演 企画責任より

目が覚めると、時刻は昼前だった。
3時限目の授業に向かうために身支度をしてリビングに下りると、隅に置かれた紙袋が目に入り、ふと足が止まった。
中身は知っていた。入っているのは母親が少し前に、僕が以前から使っている通学鞄が痛んできているのを見かねて、最低限の気遣いはしろと買って来てくれていたリュックサック。
個人的な偏見かもしれないのだが、そのリュックは体育会系の華やかな大学生が背負うような、どちらかといえば僕の好みには合わない類のものだった。演劇なんていう高校時代の同級生に語るにはこっぱずかしいような、-誤解を招かないように言っておくと僕は演劇をやっていることを恥ずかしいと思っているわけではなく、むしろ最近ではそれに誇りを持てるようになってきているのだが、-少々アンダーグラウンドな営みに興じている自分が背負うには少し似合わないような気がして、なんとなく受け取る気にはなれずにいた。ただ中高のころのようにこんなものいらねえよ、と母の厚意を無下にするようなことを言うのもはばかられた結果、そのリュックサックの紙袋は開けられるでもなく持ち出されるでもなく、買ってきたときそのままにリビングの片隅に置かれていたのだった。

一年生の役者陣の稽古が始まり、気づけば2週間がたとうとしている。6月新人公演の稽古は授業の合間を縫って行われるため毎年時間は限られているのだが、一年生は日々各々懸命に稽古に励んでくれている。オーディションのころはやけにしおらしく、なんだか借りてきた猫みたいだなあと思っていた面々も段々とふてぶてしく、自分を表現することに飢えたいい表情を見せるようになってきた。これを書いている時点ではまだ初通し(1回目の全体通し)も終えておらず、まだまだ先は長いと分かっていつつも、彼らの無限の可能性に脚本・演出として心を躍らせている次第だ。彼らに限らず、演劇研究会に新たに入会してくれた一年生をはじめとした公演参加者全員にとってこの公演が意味のあるものとなってもらいたいというのが企画責任としての願いであり、公演を終えた時、役者や演劇人としてのみでなく1人の人間として、成長してもらえればと思う。
 僕自身のことをお話しさせていただくとすれば、この「Forget me not blue.」を書き始めたころの自分は本当にどうしようもない状況だった。小さな挫折やすれ違いが積み重なり、気づけば僕は僕の中で一人ぼっちになっていた。いま思えばとんでもない独りよがりだったのだが、当時の僕はこの世界でこんなにつらいのは自分一人で、誰も自分の本質など理解はできないのだと、本気でそう思っていた。ただ、そんな自分を救いあげてくれたのは演劇研究会の人々であり、脚本として自分の内面を吐き出すことであった。親しい友人、先輩方、同期の、特に新人公演チーフの面々には本当に感謝してもしきれない。
自分は不幸だ、恵まれていないと信じることはたやすく、心地よい。自分が何もできないのは才能がないから、チャンスに恵まれていないから、過去の出来事があったから、立ち止まることの言い訳はそれこそいくらでもあるのだが、それを嘆いていても仕方ないのではないか、というのがいまの僕があの頃の自分に投げてやれる言葉であり、この数か月間で僕が周囲の人々から与えてもらった言葉なのだと思う。
歴史と伝統ある演劇研究会のその新人公演というこれ以上ない恵まれた環境で、参加者の皆さんと公演を打たせていただけることへの感謝と感動は測り知れない。また、自分に昨年の春から多くのことを与えてくれた演劇研究会の面々に報いていく意味でも、「Forget me not blue.」という作品を参加者全員で胸を張ってお客様にお届けしたいとの思いは強い。そのために、千秋楽まで真摯に公演と向き合っていかなくてはとの思いだ。
 
 
 紙袋の中を覗いてみると、真新しい鞄の無機質な匂いと一緒にキミドリ色の封筒が入っていることに気づいた。
「自分を信じて、周囲の人、恵まれた日々の幸せに感謝して」
 
 外に出るともう冬のような肌寒さはなく、春の陽気がいつの間にか5月の空気を染めている。鍵をしまう場所すら定まっていなくて、しまうだけで少し手間取る。この鞄に慣れて無機質な匂いが消えるころまでには、両親にもありがとうを伝えなくては、とふと思った。
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ぶかんです

こんにちは。今回の公演で舞台監督を務めます小山と申します。ブログを書くのは3月公演に続いて2回目になるので以前読んで下さった方はお久しぶりです。そして初めてのかたははじめまして、そしてありがとうございます。
せっかく読んで下さる方もいるので面白いことでも書けたらいいんでしょうけどそんな人間ではないのでそれは他の人に任せて書きたいことを書かせていただこうかなと。
今年度は一年生が30名程入ってくれて90人近い大所帯でこの公演は動いております。ここ最近では最大規模といっても過言ではないと思います。舞台監督として、この規模の人数が各セクションで動いて1つの作品が出来上がっていく過程を恐らく一番目の当たりに出来るのが本当に楽しみです。まだ、この文を書いてる今(5/11)では各セクションのピースも出来上がってない状態でここから一カ月でどんな風に変化していくのか、自分の役割を果たしつつ楽しんでいきたいです。どうか皆様も楽しみにしていて下さい。
 
舞台監督 小山哲生

衣裳小道具からのごあいさつ

新人企画『forget me not blue』にて衣裳・小道具チーフを担当致しております、恩田と申します。衣裳・小道具を用意する我々から、このブログで何かを発信する事はとても難しいのですが、何かしら興味を惹くような事を書けたら、と思います。
 
今回の公演では登場人物の数が多く、加えて時の移ろいも描かれているため、衣裳のセット数はかなりの数となります。決められた期限と予算で良い物を揃えて、役者を輝かせたいものですが、一筋縄には行かず奮闘中です。
 
そして、衣裳小道具には買い出しというものがあります。衣裳・小道具を求めてメンバーで都内各所を練り歩き、呉服屋から古着屋、神社仏閣・海水浴場まで様々な場所へ足を運びます。つまり、楽しくなる展望しかありません。
 
これから、新入生を中心に衣裳小道具のメンバー全体で盛り上がり、そして、公演全体をも盛り上げていきたいところです。どうぞよろしくお願いします。

せいさくさいせくさいせ

こんにちは、制作チーフの笹川奈央です!今回初めて制チを担当します、どきどきわくわくです。舞台裏のさらに裏で日々なんやかんややってます。
 
でも去年のいまごろは、制作をあまり知らず、制作って一体なんだろう?と思ってました。制作の先輩方は「演劇を公演にすること」が仕事だと教えてくれました。最初はわけわかんないよ!と思いました。いまも3割くらいしかわかんないです。
 
自分の気に入った作品であり、仲間が作り上げている演劇をいろんな人にみてもらいたい、そういうおせっかいみたいな気持ちがあるから制作で働いてます。みなさまに楽しんでいただけるよう、精一杯おもてなししますので、ぜひいらっしゃってください~

フルコンボ

最近音ゲーにはまっています。
音ゲーはずるいです。最近の車内の若者はだいたいゲームか音楽を聴いてますが、その2つをくっつけているんですから。池袋~日吉間なんて苦じゃないくらい、はまり込んでしまっています。フルコンボなんてした日には音楽とゲームの両者を体得した達成感で、身体の内側がぴょんと跳ねる感じがします。
 
無駄話が過ぎました。
舞台美術チーフの太田といいます。舞台美術は、脚本の世界を造形するのが仕事です。脚本にはなにかしら「場所」があります。具体的な部屋とかコンビニとか、お店の中とかはもちろん、未来都市や人間の内的な世界とか。
舞台美術はこれらを造形していくわけですが、離れた視点から言えば、繰り広げられる場所は結局劇場で、舞台は偽物でしかありません。演劇の舞台上の多くは偽物です。偽物を重ねていくことで、本物に仕立てていきます。
舞台を本物にするには、役者と観客が不可欠です。役者が動くこと、そして、観客の頭の中に、脚本内の「リアル」が行き渡ること。
本物とは写実というわけでなく、観客によりリアルにイメージを訴えることだと思っています。色々なものが混ざって偽物がリアルに見えてきたり、行ったことのない場所のイメージまでクリアに共有できたりすれば、観てる人の身体の内側がぴょんと跳ねそうですね。
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