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俺駒21ガチとクサイのハザマ(演出:川本)

こんにちは。
演出の川本恭平です。
今日はちょっと真面目な話を書きます。

自分は恐らく周りの人よりは固い人間で、時には国の話や政治の話、思想の話などを、真剣に話したりする時が好きだったりするのですが、こういう話というのは下手をすると、「なに、真面目ぶってんだよ」と馬鹿にされたりいじられたりするもので、時には宗教みたいでヤバイとレッテルのようなものを貼られることがあります。

そういう僕も、自分はそういう話が好きとかいいながら、他人が話してたりするとちょっと冷ややかな目で見てみたり、批判的な態度になったりしてしまいます。

別に、政治とか社会とか大文字のテーマでなくとも、「○○先輩のこと尊敬している」とか、「自分はこの夢を一生追い求めていきたい」みたいな話も、「尊敬してるとか言ってどうせそのうち、なんだあの人も凡人だって思うんだから」とか「どうせ夢が叶えられなくて苦い思いをするんでしょ」なんてやたらと現実的なことを考えてしまう自分が、やっぱりある時ひょっこり現れたりするのです。

演劇も同じで、日常生活では言わないような、真剣に人間同士が対峙しなけばならないシーンで発せられる言葉や演技は、どうしてもクサく見えるときがあります。けれども、クサイから「じゃあやめよう」と違う手段を探し出すと、どうしても日常的な域を脱し得ない、あるいは表面的な内容のない会話になってしまいがちです。これだと面白くない。では、どうするかと言うと、逆にクサイをとことん信じてみる。どんなに噓っぽくても役者が信じていればそれは舞台上で本当のように輝きだす時があります。

今、我々が生きている社会はどんどんこういうクサイものに蓋をしていって、キレイな無菌状態のラッピングされたようなものばかりが溢れるようになってきています。別にモノだけではなく、我々の会話も、直接会って顔を合わせて話をする段階から、電話、さらにはメール、しまいにはツイッターのような人の独り言を覗き見るような、リスクの少ないツールが利用されるようになってきているようです。

けれども演劇は、いつまでたってもアナログで、顔と顔を合わせて時にヤな思いをしながらも、覗き見では味わえないような喜びの瞬間を求めて泥クサくやっていかなければならない活動です。それは大分怖いことで、いつもドキドキしながらやっています。でも、そのドキドキがたまらないわけです。僕はとても器用な人間とはいえないので、稽古などをやっていても演出という立場にいながら惨めな思いをしたり、どう決断すべきか迷ったり、周りを振り回したり振り回されたりしながら、すごい勢いで「ごめんなさい」と「ありがとう」を繰り返していて、とてもかっこよいとは言えない有様です。でもそうやってフラフラしながらも、なんらかの成果に少しでも結び付けられた時すごくニコニコしている自分と出会います。はたから見たら調子に乗ってるクサイ奴なのかもしれませんが、その時僕は幸せなのです。そしてこれからの時代はもっとそういう瞬間を取り戻しても良いのではないかと思っています。

先週はそんなガチとクサイのハザマを行き来しながら稽古が進行していきました。

また今週、それをもっともっと深めていく段階に入っていきます。
やはり期待と不安が入り混じり、とにかく頑張るしかないなという心持です。
頑張ります!

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